1月も終わり、2月に入ってしまいましたが…時はややさかのぼり、クリスマス直後~冬休みいっぱいの様子をお伝えします!
🎅パラオ本島一周旅行をいただく
「何かほしいものある?」とずいぶん前にホストキッズJordanに聞かれたとき、「ものじゃなくて、パラオをあちこち巡ってみたい!」と答えていました。そんなことすっかり忘れていたのですが、「クリスマスプレゼントに…🎄」とMomとその仲間たちがパラオ一周旅行をプレゼントしてくれました😢
一周旅行に出発する前に、まずはMomのお友達の家に寄ります。Momのお友達…といっても、アイメリーク小の4年生Akibaと8年生Aichiのおばあちゃん。
「旅行に行くなら…!」とAkiba、Aichiたちが木に登ってフルーツをたくさん採ってくれました。これぐらいの木だったら、スイスイ登っていってしまいます。ありがとう、子ども達よ。
アイメリークに別れを告げて、まずはアイライ州(Airai)へ南下。空港があるのがアイライです。
アイライの船着き場の横でランチです。(クリスマスに食べ過ぎて胃を壊していたので、私はほとんど食べられず…😅)
近くをプラプラ散歩しました。
昔の漁でつかった、魚を生け捕るための水槽。潮の満ち引きによって、魚が自動的にここに溜まり、つかまってくれるという画期的なシステムらしい!
次は、アイライ州(Airai)の隣のエサール州(Ngchesar)へ。一周道路を通った時に素通りしたことはありましたが、州内の深いところまで入ったことはなかったので、中へズンズン進んでもらいました。
こんなにきれいなビーチが!!!しかもウォータースライダー付き!
青い浮島を使って遊ぶこともできそう😊
なかなかの長さがあるウォータースライダー。楽しそうです!
私が住んでいるアイメリークはパラオ本島の西海岸にあり、美しいビーチ…というよりは、マングローブでゴツゴツの海です😅ただ、東海岸は美しいビーチがたくさん!うらやましいかぎり…。
そして、お次は首都マルキョク州(Melekeok)へ。首都の国会議事堂等は行ったことがありますが(
017 ホントー大探検 - Alii!! 南の島パラオから「こんにちは」
)、その奥は行ったことがなかったので、こちらも奥までズンズン進んでもらいます。
最近できたばかりだというマルキョクの港。やはり海はどこを見ても透明です…!
海が透明なので、マングローブの根の部分がよく見えました。海が緑だ!
写真だと見えづらいですが…鳥も発見🐦
続いて、さらに北上してニワール州(Ngiwal)へ。ここも素通りをしたことはありますが、州内の奥まで入ったのは初めてです!
すると、ニワール州役所の向かいに、謎の像が!!!!
おおお。ふんどし姿に、魚を突く銛かな?ザ・パラオという感じの男性の像です。よく見ると、Ngirngemelasという名前の戦士らしい。
戦士像の横には、3人の像も。
木に登って何か指示を出している男性。これは、パンの木らしい。
女性その1。
女性その2。手の先が折れていたり、結構劣化が激しい…😅
近くに、謎の鐘もあったので、鳴らしてみました。パワースポットか何かかな?!😅
最後は、最北端ガラロン州(Ngarchelong)で夕日を見よう!と思っていたのですが、突然の土砂降り。突然の雨もパラオあるある。しかし、そこでMom達パラオ人が雲を見ながら相談。「南下したら雲の切れ間があって夕焼けが見えるはずだ!」とのことで、急いで南下します🚘
そして、向かったのがガッパン州(Ngatpang)。
ガッパンの小さな港へ到着。すると、「ティーチャーにいなー!」という叫び声が!公園では子ども達がたくさん遊んでいたのです。
実はパラオの本島では、基本的に1つの州に1つの公立小学校があります。(人口が減ってしまったエサール・ニワール州を除く)その州に住んでいる子ども達がその州の小学校へ通う…というのが通常パターン。ただ、ガッパン州だけは小学校の規模が小さすぎることもあり、他州にあるアイメリーク小学校に通ってきていたりもしてます。なので、ガッパン州でもアイメリーク小の生徒達に会うことができるのです!
日の入り時間までちょっと時間があったので、近くをプラプラ散歩。田んぼかな?と思ったら、魚の養殖場でした。
Momいわく、ここで魚を養殖しているけれど、州政府がちゃんと働いていないから、ほとんど魚がいないらしい。
水面に雲が写って、なんだかウユニ塩湖のよう…!ここを、「パラオのウユニ塩湖」と名付けます。
このパイプ管は、日本の統治時代のものかな?見た目が頑丈で、「なぜここにあるの?」と疑問に思ってしまうようなものは、すべて日本統治時代の名残な気がしてきました😅
そうこうしているうちに、美しい夕日が。奥にうっすら見えるのは、アイメリーク州です。
日が沈んだ後の余韻もまた、いい。ココナッツの木と夕日のコラボはやっぱり素敵だなぁと感じます。
夕日を見終わった後は、秘密基地へ!!!屋根もベンチもあって、なかなか本格的な秘密基地😊
火を起こして…
魚を焼いて…
こちらは血抜きをしてお刺身に…!
一日かけて食べきれなかった食べ物が晩御飯としてズラリ!
海を見ながら、のんびりと晩御飯をいただきました。
夜になってからも、幻想的。Momをはじめ、みなさん、パラオ本島一周旅行をありがとうございました😢これで、パラオ本島の州は全制覇。あと行っていないのは、離島のみになりました!
🏔ンガルダラ流域へ
初めての寒くない冬休み。アイメリーク州の入口にある自然保護区「ンガルダラ流域」へ行ってみました。
ンガルダラ流域へ入るにはガイドが必須。ガイドさんを待っている時間に、そのへんにいた子ども達と遊びます。ん、手に持っているのは…?!
ココナッツの葉っぱでできたカニ🦀
ココナッツの葉っぱでできた鳥🐦クオリティーがめちゃくちゃ高い!!!
ものすごいココナッツ葉っぱ編み職人がいらっしゃり、私にもプレゼントを作ってくれることになりました!!まずは葉っぱをきれいに整え…
ん、何ができるんだろう…?輪ゴムで型をとったりしています。
お、もしかしてこれは…!!!
帽子だ~~~!👒
この方が、ココナッツ葉っぱ編み職人のジュンさん。「ただいつも遊んでるだけだよ~」と謙遜しながら、この編みの腕前!すごい!!
ジュンさんからいただいた帽子をかぶって、いざ出発。完全に色合いがルフィー。笑
まずは、ンガルダラ流域に入る前に、日本統治時代の名残を見学。アイメリークはマホガニーという木がよく採れる場所だったそうです。
たくさんの日本車輛がそのまま残されていました。
こちらは農業をしていたのではないか?と思われてる車輛。
「昭和15年制作」の文字盤から、時代を感じさせられます。
そして、こちらは「WW2 REMNANTS」──つまり、第二次世界大戦の遺物です。80年経って錆びついても、いまだにしっかりと形が残っています。
続いて、エルダラ(UCHERDERAR)という小川に向かいます。
エルダラ到着。ここで、エルダラにまつわるおもしろい神話を聞きました。
エルダラは、昔アイメリークに住んでいた酋長でした。エルダラは水浴びが好きで、従者に運んでもらい、このンガルダラ流域の小川に来ていました。しかし、毎日何度も水浴びを要求するエルダラは従者たちの怒りを買い、ついにこの小川に投げ込まれ、殺されてしまったのです。エルダラは死ぬ直前に「アイメリーク州で宴があるときは、必ず豪雨にしてやる…」という呪いをかけ、石に変わったそうです。
その石が、この写真の中の石。そして、アイメリークはパラオで一番雨が多いと言われている州。いやいや、エルダラ!自業自得じゃん!もうさすがに呪いを解いてください!
さて、ここからは、登山道のようなジャングル道のようなトレイルがスタート。
キノコが大量に生えていたり…。
一本橋があったり…。
こんなに大きな木があったり…となかなかの大自然。
ガイドさんは長靴なのに、私はサンダル…😅滑ったり転んだりしながら、突き進みます。
とにかくココナッツの背が高い!!!晴れていて暑いはずなのに、日陰のおかげで涼しいという不思議な感覚。
そして、いよいよ最終地点の滝に到着!!!
そんなに大きくはない滝ですが、アイメリークで唯一の滝です!
小さなエビも発見しました!かわいい🥰
滝から戻ってきた後は、日本統治時代の病院の跡へ行きました。
たくさんの瓶がそのまま残されています。
これは、病院で使う医療器具だったのでしょうか?
病院の建物の跡がしっかりと残っています。
パラオの離島であるペリリュー島やアンガウル島は米軍も上陸したくさんの死傷者が出た激戦地となりましたが、パラオ本島には米軍の上陸はありませんでした。ただし、度重なる空襲と米軍による海上包囲の影響で食べ物を採ることも輸入することもできず、パラオ本島の人間も辛い思いをたくさんされたそうです。
こちらは、トイレの跡と思われるもの。
ルフィ姿ではありますが、平和への願いを込めて、見学を終えました。
ちなみに、これはトレイル中に見つけた謎の木の実の中身。中身を見ても、謎でした。
🚢イノキアイランドへ
とある晴れた日。同期の協力隊員がいるガラスマオ小学校から招待していただき、ガラスマオ小学校のクリスマスパーティに参加させていただきました!アイメリーク小のクリスマスパーティはレストランを貸し切って行いましたが、ガラスマオ小のクリスマスパーティは港集合で始まります!
港から出発して海へ…!なんと、このボート代は教育省から出ています💰太っ腹…!!!
途中、美しい島々をたくさん見ながら、目的地へ向かいます。
ついにNGCHELOBEL島…通称イノキアイランドへ到着!!あのアントニオ猪木が名誉オーナーをつとめる島です!
ついた瞬間から、白い砂浜!透き通った美しい海!
豪快にBBQをしてくださいました!
焼いているのは…この量のチキン🐓ものすごい量です…さすがパラオ!
見ているだけでよだれが出そうなチキン🤤ちなみに、パラオ人は食べることが大好きでたくさん食べる&一日に何食も食べます。そのため、大きくたくましい身体をした方が多いです😅
BBQが焼けるのを待ちながら、海で泳いだりシュノーケリングをしたり…
こんなに美しい海、めったに見れないよなぁ😢パラオは本当に海が美しいです!
この美しい海を見ながら、そして波音を聞きながら、おいしいご飯をたくさんいただきました。
そして、帰路へ。しかし、帰路でボートがなぜか突然停止しました!なぜ?と思ったら…
日本統治時代の大砲です。こんなものもまだ残っていたなんて…。美しい海と対比されて、不思議な感覚でした。
そして、楽しいクリスマスパーティからの帰り道、アイメリークではなくお隣のガッパン州に寄ってもらいました。
ガッパン州には「コクサイ」と呼ばれている地名があります。
「コクサイ」というのは、日本統治時代に大きな電波塔があった場所。いまだに巨大な電波塔が横たわっています。
第二次世界大戦当時、米軍からの空襲の標的にされることを恐れ、日本軍が自らこの電波塔を倒したのだそうです。80年経った今でも、しっかりと残っている横たわった電波塔。
日本がパラオに残した数々の遺物を見るたびに、日本のみなさんにも知ってもらいたいなぁと感じます。私自身も「パラオ」という国は、協力隊に応募するまで知りませんでしたが、こんなに「日本」がいまだにたくさん残っているのが「パラオ」なのです。
🏠刺激たっぷりホームステイ生活
今日のネコ。つまみ食いをするとMomに怒られるぞ~。
庭に咲いている美しい花。色鮮やかな花が多いのがいいですね!
ホームステイ先でも、クリスマスパーティを開いて盛り上がりました。久々のワイン🍷
そして、突如始まったホストブラザーKesauのビートルナッツ採取。パラオではビートルナッツという嗜好品が大人気です。
長い竹の先っぽにナイフをくくりつけ、実を落とそうと奮闘。
こんなに高いところにビートルナッツの実が!!!
無事に採取完了。ビートルナッツ…別名ビンロウです。タバコのように依存性があり、発がん性もあるといわれているビートルナッツですが、パラオ人は大好きです。私も端っこをかじってみましたが、全然おいしくなくてすぐに出しました😅
ちなみに、ホストブラザーKesauからは木登りを教えてもらいました。タオルを足に結び付けて…
これで、なんと、登る!!!!「やってみなよ!」と言われて挑戦しましたが、とてもじゃないけど登れない!さすが、パラオ人。たくましいです!
そして、とある日は、庭のテーブルとベンチのペンキ塗りのお手伝い。
せっかくだからはみ出さず塗りたい!まずはテープで枠を作るところから!!!コロナ禍の休校期間中に毎日のようにペンキ塗りをしていた経験が役に立ちました😅
ひたすら塗り続けます…!
ネコも見守るペンキ塗り。
テーブルも塗る、塗る、塗る…!
こだわりのテープで縁取りをしたおかげで、きれいな色の境い目!!!
ペンキ塗り、約5時間。卓球台のような見た目ですが、きれいに仕上げられてMomも私も大満足🥰
ここからは、新しいホストファミリー?!な虫くんたち。
ちっちゃいカブトムシみたいなやつ。上から押しても押してもめげずに歩き続ける強さあり。
部屋の中に出た巨大グモ!!!虫はそんなに苦手なタイプではありませんが、さすがにこれにはドン引き…。ホストブラザーに退治してもらいました。(素手でカサカサ動くコイツヲニギリツブシテイタ…パラオジンスゴイ…)
二連続虫で失礼いたしました。最後はアイメリークのお気に入りの船着き場からの美しい夕日で締めたいと思います🌇