Alii!! 南の島パラオから「こんにちは」

青年海外協力隊(2023年度1次隊)としてパラオの小学校に派遣されている中学校英語科教員が、パラオでの様子を日本の皆さんにお届けします!

034 パラオ最高峰登頂

🏫3学期もおしまい

4学期制のパラオでは、7月1学期が始まり、3月でいよいよ3学期が終わろうとしています。相変わらず3年生はかけ算九九に苦戦中😅

 

「なるべく楽しい方法で!」と、担任の先生がかけ算ゲームを引っ張り出してきて、皆で楽しみながらも九九の特訓です!

 

3学期が終わるということは…実はパラオの学校にとって大切な1週間が始まります。それが「Cultural Awareness Week」、つまり「文化週間」です。1週間かけて、普段の5教科の学習ではなく、パラオの伝統文化を学んでいくという取り組みです。その準備が始まりました。

 

パラオといえば、伝統ダンス!高学年男子・高学年女子・低学年の3グループに分かれてダンスの練習がスタートです!

 

単純そうに見える動きでも、意外と難しい。ステップをひたすら踏み続ける練習を45分ずっと続けたり…。

 

「そんな踊り方じゃだめだ!」と先生に注意されて涙する男子もいたり。



アメリカから来た転入生に手取り足取り教えてあげたり。

 

練習後にミーティングをして、反省点を共有したり。

 

時には赤ちゃんに癒されたり…と、文化週間に向けて学校内でどんどん熱が高まってきました🔥真剣な子どもたちからたくさんパワーをもらえます🔥

 

バス運転手フランシスも、学校の看板を新しくするためにアートの力を発揮していました✨文化週間、とっても楽しみです!

 

 

 

🚬NO薬物・NOタバコポスターセッション

この週は、NOタバコ・NO薬物のポスターセッション大会もありました。大会実行委員が学校に来校し、その方達の前でポスター発表。

 

優勝チームのポスター発表。かなり凝ったデザインです✨

 

こちらは、準優勝チーム。

 

ポスターに「NO TO MARI」とあります。「MARI」とは、マリファナのこと。パラオではマリファナが身近なところにあり、常習者や逮捕者もしょっちゅう出ています。この取り組みを通じて、少しでも薬物依存者が減ってくれればいいなぁと心から思います。

 

ポスターセッション入賞チームには、なんと賞金が!!💰日本では信じられませんが、学校で行うような小さな大会でも、賞金が出るのです。子どもは大喜び。一番のチームで20ドル(約3000円)入っていました。

話は変わって…。3学期最終週は体育の授業もなく、わりと時間にゆとりがある日々だったので、ずっと気になっていたサッカーゴールの修理に踏み切りました!

 

体育倉庫で眠っていた古いバスケットボールネットとグルーガンを使って

 

サッカーゴール(といってもフットボールサイズですが…)を修理!!!

 

慣れないグルーガンに苦戦しながらも、なんとか完成😅子どもたちはサッカー大好き。このゴールが少しでも長持ちすればいいなぁ…。

 

 

 

🚘ガラスマオ州探検

土日を使って、ガラスマオ州(Ngardmau)の探検に連れて行ってもらいました!我が任地アイメリーク州(Aimeliik)から北上すること、車で約40分。

 

まずはじめに、ガラスマオ州に入ってすぐのところで第二次世界大戦中から放置されている大砲へ向かいます。

 

パラオ本島一周道路から内陸側に入って獣道を歩き続けます。

 

お、大砲らしきものが…!!

 

こちらが、ガラスマオの大砲。

 

銃口は海に向かっています。パラオで第二次世界大戦中の大砲や建物を見かけるのは日常茶飯事。日本では全く考えられない光景ですが…。平和ボケをしてはいけないなと改めて思わされます。

 

いよいよ、ガラスマオ州の村内へ。こちらも「ザ・日本統治時代」の自動車等が。ガラスマオ州は現在は250人ほどしか住んでいない小さな州ですが、日本統治時代はパラオで第二の都市だったそうで、かなり多くの日本人も暮らしていたそうです。

 

州の中心地へ。中央の大きな葉っぱはタロイモ。

 

ガラスマオ探検のはじめに、ストアに寄ってもらいました。「NTA」というストア名の後ろに描かれているのが、ガラスマオの州旗です。

 

お弁当をごちそうになりました😢(弁当はパラオ語でもベントー)左から、タマ・スパム寿司。


まずは、ガラスマオ小学校へ。

 

なんと、校舎の改修が今年ちょうど終わったばかりで、日本からの援助金で行われていたそうです!あまりに直近の話題だったのでびっくり。「GRANT AID FROM THE PEOPLE OF JAPAN」(日本の人々からの援助を受けて)と書かれています。

 

きれいになったばかりの校舎。なんとクーラーも完備されているそうです!!

 

ただ、なんと校庭の真横にはたくさんの穴が…!

 

この穴は、実は日本統治時代から残っている防空壕です。防空壕も、パラオ語でボークーゴー。防空壕の多さから、いかに多くの人がここに暮らしていて、このガラスマオ小学校でたくさんの人が避難する必要があったのかと感じさせられました。

 

続いて、港(Dock)へ。港には、大きな建物の跡が残っていました。これも、もちろん日本統治時代…つまり80年以上も前から残っているもの!

 

二階建ての立派な建物でした。今でも階段を使って上に上っていけます。

 

建物の一番上から見た景色。この建物は、日本統治時代、ボーキサイトの採集場として栄えていたガラスマオ州で、ボーキサイトの運搬のために使われていたものだそうです。

 

西側には広い海。

 

床に穴が空いていたりもしますが、まだ頑丈に残っています。

 

この建物が100年近くパラオをずっと見守ってきているんだよなぁとしみじみ…。当時、パラオ本島へは米軍の上陸はありませんでしたが、空襲と食糧難でパラオの人々も大きな被害を受けたそうです。

 

下から見ると、こんな感じ。右側の縦長の建物の上にレールが見えており、ボーキサイトを運んでいたことがわかります。

 

近辺にも何かの建物の跡が。ガラスマオ州が本当に栄えていて立派な建物がいっぱい建っていた…ということがよくわかります。

 

この奥に見える山々から、ボーキサイトがよく採れたそうです。

 

ここにも、大きな建物の柱と思われるもの。日本の建築技術は秀でていたため、日本時代の建物を壊さない(壊せない)まま放置してあることがよくあります。

 

そして、ここは「ジンジャ」と呼ばれている場所だそうです。いまだに神社の鳥居があるんだとか…。でも、今は私有地になってしまいて中を見ることはできませんでした。

 

 

 

⛰パラオ最高峰登頂

そして、ガラスマオにはパラオ最高峰の山があります!ゲルエレウース山🏔登山開始!

 

ずっと雨が降っていた一日でしたが、なんと登山直前に雨が止むという奇跡!

 

砂利道が終わったら、赤土の坂道をひたすら上っていきます。「電線に沿って歩くように」と教えてもらいましたが、山頂まで電線が続いていました。

 

ついにパラオ最高峰登頂!!なんと、標高242m片道30分です!笑

 

晴れていたらもっときれいな海が見えただろうなぁ~。

 

242mという低山でしたが、360°見渡すことができて、パラオ本島すべてを見えたような気がしました。晴れの日にまたトライしたいと思います!

 

 

 

🏠刺激たっぷりホームステイ生活

洋服を着ているバナナ🍌

 

ハエが寄らないように、ネズミにかじられないようにするには、こうやって服を着させて吊るすのが一番いい方法なんだそう!熟すのを待ちたいと思います☺

 

チビバナナ発見。かわいい🍌

 

突然野焼きが行われていることもあったり…。野焼きに意味はなくて、楽しむためだけに火を起こしているんだとか…😅

 

我が家の近くの敷地で遊んでいる子ども達がいたので、突然野球練習会が始まることも。庭でワイワイみんなで野球をしました。

 

さて、ここからはアイメリークの道シリーズ。アイメリークは舗装されていない道も多く、しかも熱帯雨林気候のために土砂降りの雨が降ることもあって、砂利道は崩れやすくて危ないです…。

 

コンクリートの道のありがたさを感じます。左へ行くと学校、右へ行くと我が家。

 

この道は、私がアイメリークに赴任したときからずっと工事中の道。だんだんコンクリートの道が延びていてありがたい😢

 

アイメリーク名物のバイ(昔の集会所)も砂利道の道沿いに。


雨がふと止んできれいな夕日が見れたときは、最高。

 

この日は満月。満月はパラオ語でOrakiruu(オラギルー)。美しい月と星が空に輝いていました。美しい自然に今日も感謝。